2018年3月8日木曜日

計算

現在計画中のお住まいの「許容応力度計算」が上がってきました。
上々の計算結果で阪神大震災レベルの地震の1.5倍の地震が来ても大丈夫です。

「許容応力度計算」というのは、「柱や梁、基礎の一本一本に地震が来たときにどのぐらいの力が掛かるのか、そしてそれに耐えられるのか?」と言うことを計算します。

構造の強さを計算する手法は何種類か有りますが、
木造住宅の構造計算の中ではかなり精密な計算で、
木造住宅でこの計算を使って強度を確認して建てる家はまだ少ないです。

精密な計算をしなくても、昔の家に比べれば今の家はかなり強くなっていますし、
計算そのものに結構なお金がかかります。
「そんなことにお金を掛けなくても、今の家は十分強い。」
ということで、中々採用されないのでしょう。

二十数年前のその昔、父の時代に話は遡ります。
父は基礎を「ベタ基礎」という、床下全部をコンクリートで覆う基礎にし始めました。
当時は周りの仲間から「住宅にこんな頑丈な基礎、必要ない」と笑われていたそうです。
しかし、今現在、ベタ基礎が住宅の基礎の主流になり、
ベタ基礎でない基礎を見たとき、「あれ、今時、大丈夫かな?」
と思ってしまいます。

多分、この計算も今は「やり過ぎ」なのかもしれませんが、
十年後、二十年後には、「やって当たり前、やらないと不安」
になってくるのではないかと思います。

構造等、一度建てたら中々手を入れられないところは、
「やり過ぎ」位が丁度いいと思っている工務店です。