2012年7月9日月曜日

価格交渉の注意

土地というのは、大半が価格交渉をする余地があります。

実は、不動産屋も価格交渉をされることを見越して、
若干ですが高めの値付けを売り主にお勧めしています。

ほんの若干です。

例えば、1100万円で売れれば、
まぁいいかと言うような土地は、
1150万円くらいで、看板を出しておきましょう。
とアドバイスしています。

1150万円で売れれば最高だし、
価格交渉されて1100万円になっても
いいかなぁといった感じです。

契約する前に、勇気を出すかどうかで、
システムキッチンのグレードが一つ違ってきますので、是非やってみて下さい。

実際は、間に入る不動産屋がするので
”いくらか安くなりませんか?”
とか、
”この値段だったら決めます。”
と不動産屋に言ってみてください。

でも、価格交渉をするにも注意が必要です。
3点ほどご紹介します。

この辺りを注意しながらどうぞ。



1、買うと決めた土地でしかしない

これは大前提です。
ネットの買い物で、値段を見比べるのとはちょっと事情が違います。

不動産取引において、価格交渉をするとは、
”価格以外の諸条件は全てクリアしている”
と言うサインとして不動産屋も地主も受け取ります。

だからこそ不動産屋は真剣に間に入って交渉をするし、
売り主も”そんなに真剣ならここまで引いてあげようか。”となるわけです。

それを覆すと、もうその不動産屋はやる気を失い
最悪、次の土地の紹介は受けられないと思ってください。

次回、本当に欲しい土地が現れたとしても、
”どうせ、交渉してもきまらないし・・”と
価格交渉をしてもらえない可能性が大きくなります。


2、極端な値引きを要求しない

家電のように、定価から何割引!なんてことはありません。
そして、土地の売買は基本は、売り主と買主は対等の立場。
あまりにとんでもない値引き交渉をすると
その時点で向こうから
”そんな方とはご縁がありませんね。”と
商談を打ち切られてしまうので要注意です。

端数を削るとか、坪あたり5000円とか1万円引いてもらう程度にしておきましょう。


3、値引きがまったくない土地もある

様々な事情により、値引きが全く効かない土地もあります。

A、地主がお金持ち
 世の中あるところにはあるもので、
 ”特に今お金が欲しいわけではなく、
  この金額で売れないなら、売らなくても全くかまわないよー。”
  嘘のようですが、世の中にはこんな人が結構います。

B、何度も価格改定をした
 土地も売れなければ価格を見直します。
 でも、二回三回と見直せばもう、ギリギリです。
 価格交渉をする余裕は残っていません。

C、分譲地
 A区画は50万まけて、B区画は20万まけた、なんてことを、
 後になって住人同士がそれを知ってしまうと、
 トラブルの元です。
 それを防ぐために、どうしても売れ残ってしまった場合以外は値引きをしないのが基本です。